通風と私

2025年08月05日 09:56

探偵という仕事、見た目以上に体を使います。
張り込みで長時間座りっぱなし、いざという時はダッシュで尾行。
健康第一でなければ務まりません。

……ところが、ある日突然やってきたのです。
“痛風”という名の刺客が。

右足の親指からその周辺にかけて赤く腫れあがり、「ドクンドクン」と脈打ち、歩くのも一苦労。
普段は対象者を追いかける足なのに、今やコンビニまでの数十メートルがフルマラソンに匹敵します。

張り込みといえば、車の中で数時間じっと待つのが定番。
痛風持ち探偵にとっては拷問です。
足を少し動かしただけでも、普段味わえない激痛が私を襲ってきます。

対象者が急にタクシーを降りて走り出したらどうするか?
普通の探偵ならスニーカーで即ダッシュ。
痛風探偵はそうはいきません……その瞬間に心が折れます。

「今日は諦めようか……」と頭をよぎるのです。
でも、プロ根性でにじみ出る汗と涙をこらえて、足を引きずりながらついていきます。
(もはや尾行というより“必死の追従”)

ですから、ビールこそ飲みませんが、アルコールとマグロの刺身や明太子の大好き人間ですので、プリン体ゼロには結構気を使って生活している今日この頃なのです。

もう大分よくなり、腫れも痛みもなくなりましたが「探偵は足が命!」、今でもプリン体には気を使い、ウォーキングを日課として仕事に臨んでおります。

2025年8月5日

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